【書評】「内向型を強みにする」を読んで内向的な性格と向き合えた
どうも、べちまる(@bechimaru)です。
フリーランスという働き方をしていく!と決めてから色々と突っ走ってきましたが、最近自分の活動の仕方にしっくりこないと悩んでいました。
(詳しくは 『私は“生活を大切にするために好きを仕事にする生き方”をする』で書いています。)
私と仲良くしてくれる方から時々私の印象を聞くと、動きまくって外向的なイメージ。
私は焦りから無理して動きまくっていたので「本来の私と全然違う…。」と思うこともしばしばありました。
そのせいで自分自身もギャップを感じていましたし、自分を休めることもせずに疲弊していました。
そんな時に、たまたまkindleで読んだ『内向型を強みにする』がそのギャップと疲弊を解決してくれるきっかけとなりました。
「内向型を強みにする」/マーティ・O・レイニー
ざっくりまとめると内向型の人の特徴を知りその人たちが心地よく生活するための本です!!
著者は内向型人間の研究における第一人者であり心理療法士。
実際のクライアントの具体例もあるのでわかりやすかったです。
また、心地よい人付き合いの仕方も書いてあり、それぞれの気質の組み合わせでパートナー(恋人)との関わり方や、親子の関わり方もあるので参考になる方も多いかと思います。
内向型の人にはぜひ読んでほしい本の一つです。
個人的にはめちゃくちゃ心が軽くなりました!
内向型と外向型。その特徴は?
ではそもそも内向型と外向型の特徴はなんだろう?
本書に書かれていることを参考にしまとめてみました。
外向型
- 外の世界(=様々な活動や人や場所や物)からエネルギーを得る。ソーラーパネルと同じで1人の時間(=厚い雲)は必要なく、人と会う(=光)ことを好む。
- 外での活動でリフレッシュすることができる。
- 外向型は多くを経験したがる。
- そのため経験や友人関係は広く浅く(=量を求める)
内向型
- 中の世界(=アイデア、感情、印象)エネルギーを得る。
- 充電式バッテリーと同じで休息(充電)する時間が必要。
- 必ずしも無口であったり、殻にこもっているわけではない。
- ただその興味が自分の頭の中にある。
- 内向型は経験したことについて多く知りたがる。
- そのため経験や友人関係は狭く深く(=濃さを求める)
いかがでしょうか?
特徴から見ると、外向型と内向型の違いがわかりますね!
この特徴からも推測していたのですが、本書にある自己診断テストでもやはり私は完璧な内向型でした。
世界の75パーセントは外向型でできている
外向型と内向型の比率は3対1となるそうです。
これには驚き!!内向型の人たちはこんなにも少ないらしい!!
そのため世の中は外向型人間のためにつ世界なのです。
内向型の人は自分を理解し、上手に付き合うことが大切となります。
内向型、外向型は生まれ持った気質??
そもそも内向型、外向型は変えられるものではなく、生まれつき決まっているということが本書では推論されています。
遺伝子や神経系の働き方が外向型と内向型で異なるのでは?という科学的根拠に基づいた内容が書かれていますが、ちょっと難しいので本書を参考にしまとめますね!!
内向型の人は、
脳が忙しく働いている・基本的に脳や体の活動がゆっくり
外向型の人は、
脳が絶えず新しい刺激を求める・基本的に脳や体の活動はすばやい
このような感じ。
その影響下での具体的な行動パターンはおそらく、
内向型の人は
- 話しているときは、言葉をさがしたり考えたりすることに集中するため、あまり目を合わせない。話を聞くときは、情報を取りこむためによく目を合わせる。
- 記憶力はいいが、その記憶を取り出すのに時間がかかる。
- ストレス下での反応が遅い。
(「内向型を強みにする」本文より引用)
また、
外向型の人は
- 話しているときは、相手の反応を取りこむためによく目を合わせる。
- 話を聞くときは、周囲で何が起きているかに注意するため、あまり目を合わせない。
- 短期記憶に優れ、すばやく考えられる。ストレス下で素早く行動する。
(「内向型を強みにする」本文より引用)
などが本書では挙げられていました。
なので私が、「本来の自分じゃない」とギャップを感じていたり、活動していくうちに疲弊してしまったのはおそらく無理矢理外向的な部分を出してきて、その後のケアもせず突っ走ってしまったから。
だから疲れてしまったんです。
内向型の自分を守ろう
では内向型の人たちが心地よく過ごせるためにはどのようにしたら良いのだろう??
それは、3つのP(ペース、プライオリティー(優先事項)、パラメーター(範囲))を設定することがカギとなります。
ペース設定
内向型の人はテンポが遅い人が多い。
私も、勤めている会社ではよく「もう少し早く動いてね」「スピードを上げて」とよく注意されました。
それで自分のペースを崩してスピードアップするのがストレスになるんですよね。
なので、自分が消耗しないペースを確立することが大事になってくるそうです。
自分が一番働けるのはいつか、自分の体のリズムを知っていきましょう。
- もっとも集中力が高まるのは、午前か午後か真夜中か?
- 頭がもっとも疲れている、または、もっとも働かないと感じるのはいつか?
- 運動や体を使う作業をしたくなるのは、いつごろか?
- 人と過ごすのがいちばん楽しいのは、1日のうち何時ごろか?
そんなすぐにわからない!という方は日記をつけるのもおすすめだそう!
プライオリティ(優先事項)の設定
ペースが決まれば、優先事項を決めてやるべきことを明確にすることが大切になります。
生活の1分野を取り上げて、目標、優先事項、障害、その解決策を考え、1〜2週間後に見直すことをしましょう。
具体的な生活の分野
健康、余暇、家庭生活、自己の成長、
結婚生活あるいはパートナーの関係、
仕事・創造性・人とのつきあい、
精神面、趣味と遊び、
その他
パラメーター(範囲)の設定
最後は範囲の設定。
できることとできないことの境界線を引くことです。
ですが、凝り固まった境界線は自分自身も狭めてしまうのであんまり良くないのです。そして曖昧な境界線も。
自分をしっかりと観察し、境界線を作っていきましょう。
- YESと言う
- NOと言う
- 一晩寝かす
感想
この本を読んで、自分の合った方法を選択していないことに気がつきました。
だから消耗してしまうし、うまく動けなかった。
ですが、内向型だから!!!と外向的なことを全然しないのは違うんです。
自分が疲れない範囲で外の世界へ踏み出すことが大切だと感じました。
もし私みたいに、ギャップを感じて自分を見失ったり、疲弊している人がいれば『内向型を強みにする』を読んでみてください。
きっと心が軽くなります。
そして、自分らしくなれますように!
以上べちまる(@bechimaru)からでした〜〜!